新NISAとは|口座2821万件でも2割が未使用の理由と最初の30日
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新NISAとは|口座2821万件でも2割が未使用の理由と最初の30日

まな先生解説
こころ質問
すい要点整理

新NISAとは何か?わかりやすく3行で

20.315%が非課税とは具体的にどういうことか

項目課税口座NISA口座
売却益100万円100万円
税金(20.315%)約20万3,150円0円
手元に残る額約79万6,850円100万円
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誰が使えるのか

補足

「NISA」は少額投資非課税制度の愛称です。2023年までの一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAは新規買付が終了しており、現在の制度が実務上の「新NISA」にあたります。旧制度で買った商品は、それぞれの非課税期間が終わるまでそのまま非課税で保有できるとされています。

新NISAの仕組みをもう少し詳しく:枠は「簿価」で管理される

新NISAの仕組みをもう少し詳しく:枠は「簿価」で管理される

年間投資枠と非課税保有限度額は別物

  • 年間投資枠:つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円=最大360万円
  • 非課税保有限度額(生涯投資枠):合計1,800万円。うち成長投資枠は1,200万円が内数
  • 出典:国税庁 タックスアンサー No.1535

使い切るまでの最短は5年

注意

非課税保有限度額の1,800万円は、あくまで上限であって目標額ではありません。生活防衛資金を確保しないまま枠を埋めることを優先すると、値下がり局面で生活費のために売却せざるを得なくなる可能性があります。投資は元本が保証されるものではなく、価格変動により投資額を下回ることがあります。

新NISAはなぜ重要なのか:2,821万口座の裏で約2割が未稼働

政府目標は買付額だけ前倒し達成

時点口座数累計買付額
2023年12月末(旧NISA)2,125万口座35兆円
2024年12月末2,559万口座53兆円
2025年12月末2,821万口座71兆円
政府目標(2027年12月末)3,400万口座56兆円
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未稼働口座の最多理由は「薦められて開設しただけ」

  • 各年の買付額ゼロ円口座比率:38.0%(2024年末時点)
  • 未稼働(開設したが投資したことがない)口座比率:日本証券業協会ベースで21.4%(2024年)、NTTデータ・エービック調査で18.1%(2025年)
  • 総合すると未稼働口座比率は約20%

新NISAの種類・分類は?成長投資枠とつみたて投資枠の違い

新NISA 3つの枠 早見表(2027年のこども枠を含む)

項目①つみたて投資枠(18歳以上)②成長投資枠(18歳以上)③こどもつみたて投資枠(0〜17歳・令和9年=2027年〜)
対象年齢18歳以上(国税庁 No.1535)18歳以上(国税庁 No.1535)0〜17歳(金融庁 令和8年度税制改正)
年間投資枠120万円(国税庁)240万円(国税庁)60万円(金融庁)
非課税保有限度額①②合計1,800万円(金融庁・国税庁)同左のうち1,200万円が内数(国税庁)600万円 ※18歳で1,800万円枠へ自動移行(金融庁)
対象商品数361本(金融庁 2026年8月10日時点)約2,668件(資産運用業協会の一覧公表分、2026年8月時点)長期の積立・分散に適した一定の投資信託(金融庁)
除外基準金融庁の基準に適合した投信・ETFのみ信託期間20年未満・高レバレッジ型・毎月分配型・整理/監理銘柄を除外(資産運用業協会)つみたて投資枠に準拠(金融庁)
信託報酬の平均(指定インデックス投信)国内0.27%・内外/海外0.34%(法令上限0.5%/0.75%、金融庁)規制なし(商品により大きく異なる)つみたて投資枠に準拠
払出制限なしなし12歳以降・子の同意+親権者等の申出書で可(金融庁)
開始時期2024年1月2024年1月令和9年(2027年)※大綱決定済み・施行前
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新NISAの成長投資枠とは何か

なぜつみたて投資枠が初心者向けとされるのか

2027年に始まる0〜17歳の枠

  • 12歳以降は、子の同意を示す書面と親権者等の申出書の提出により払出しが可能
  • 18歳到達時に、成人のつみたて投資枠(1,800万円枠)へ手続き不要で自動移行
  1. つみたて投資枠の指定株式指数に、読売株価指数とJPXプライム150指数を追加
  2. 対象公募株式投信の要件を「主に株式に投資するもの」から「主に株式又は公社債に投資するもの」に緩和(債券中心・バランス型の解禁)
  3. 定期売却サービスに限り、通常必要と認められる手数料の徴収を容認
  4. 口座開設10年経過時等の所在地確認措置を廃止
補足

2の緩和により、これまでつみたて投資枠で選べなかった債券中心の投信が対象になる見込みです。値動きを抑えた運用をしたい人は、施行を待ってから商品を見直すという選択肢もあります(施行前のため、時期・内容は今後変わる可能性があります)。

新NISAのメリットを詳しく

1. 非課税期間が無期限

2. 売却すると枠が復活する

3. つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能

4. 口座開設期間が恒久化

新NISAのデメリット・注意点

損益通算・繰越控除ができない

  • 特定口座で+50万円、NISA口座で−50万円だった場合、課税口座の50万円に対して満額課税される(相殺できない)
  • 損失を翌年以降3年間繰り越す繰越控除も使えない

配当金の受取方式を変えないと課税される

  1. 非課税になるのは「株式数比例配分方式」を選択している場合のみ。「配当金領収証方式」「登録配当金受領口座方式」等では課税される
  2. 同方式を登録すると、NISA口座だけでなく特定口座・一般口座の配当金等にも一律で適用される
  3. 国内上場の外国株式の配当金等は、同方式の適用外
注意

設定は配当基準日までに完了している必要があり、手続きに1週間程度かかる場合があるとされています。成長投資枠で高配当株を検討している人は、買う前に受取方式を確認してください。投資信託の分配金はこの方式の設定が不要で、NISA口座内であれば非課税で受け取れます。

年間投資枠の繰り越しと元本リスク

注意

「NISAだから安全」という理解は誤りです。制度は非課税を提供するもので、値下がりを防ぐ機能はありません。

具体例・ケースで理解する:1,800万円は何年で埋まるか

(A) 到達年数の逆算表

月額の積立年間拠出額1,800万円到達までの年数25歳で始めた場合の到達年齢
3.3万円約40万円約45年約70歳
5万円60万円30年55歳
10万円120万円15年40歳
15万円180万円10年35歳
30万円360万円5年(最短)30歳
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※拠出額のみの単純計算で、運用による増減は含みません。年360万円はつみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円の合計です。

(B) 枠の復活シミュレーション

時点使用済みの非課税保有限度額その年に使える年間投資枠
購入時(1年目)100万円つみたて120万/成長240万から購入分を消費
売却直後(同じ年)100万円のまま(復活しない)消費した分は戻らない
翌年1月1日0円に戻る(簿価100万円分が復活)新たに最大360万円
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  1. 復活するのは売却額150万円ではなく、簿価(取得価額)100万円分
  2. 復活は売却した年ではなく翌年
  3. 年間投資枠(つみたて120万円・成長240万円)は復活しない
補足

非課税保有限度額は簿価残高で管理されるため、値上がり益は枠を消費しません。100万円で買ったものが300万円になっても、使用枠は100万円のままです。この点は、長期保有ほど有利に働くとされています。

新NISAの始め方:口座開設後30日でやる7項目

口座開設までの手順

  1. 金融機関を選ぶ(取扱商品数・積立の最低金額・ポイント付与などを比較)
  2. 証券総合口座とNISA口座を同時に申し込む
  3. マイナンバー確認書類・本人確認書類を提出する
  4. 税務署の二重口座チェックを経て開設完了(一般的に数日〜2週間程度とされます)

初期設定チェックリスト7項目

#やること期限放置した場合の実害
1配当金受取方式を「株式数比例配分方式」に変更配当基準日まで(手続きに1週間程度かかる場合あり)NISA口座なのに配当金へ20.315%課税
2投信の分配金は方式設定が不要と理解する—不要な手続きに時間を使う
3積立設定日・金額を登録する年内(枠は翌年に繰り越せない)その年の枠が消滅する
4成長投資枠240万円の使途を決める年内つみたてのみで年120万円しか使えない
5金融機関変更の可否を確認する前年10/1〜当年9/30当年に1円でも買付があるとその年分は変更不可
6売却時の枠復活ルールを理解する—同年内に買い直せると誤解し、資金計画が崩れる
7課税口座との役割分担を決める—損益通算できない損失を抱え、不利な売却をする
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新NISAと似た用語との違い

項目新NISAiDeCo(個人型確定拠出年金)
運用益への課税非課税非課税
掛金の所得控除なしあり(全額が小規模企業共済等掛金控除の対象)
引き出しいつでも可能原則60歳まで不可
対象年齢18歳以上(2027年から0〜17歳の枠も新設予定)原則20歳以上(加入区分により異なる)
口座管理手数料一般的に無料加入時・運用中に手数料がかかる
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旧NISA・ジュニアNISAとの関係

  • 旧NISAで保有中の商品は、それぞれの非課税期間が終わるまで非課税で保有できるとされています
  • 旧NISAの残高は、新NISAの1,800万円の枠とは別枠で管理されます
  • ジュニアNISAの後継にあたる0〜17歳の枠は、2027年開始予定(令和8年度税制改正大綱)

まとめ:制度を覚えるより、開設後30日を設計する

注意

本記事は制度の一般的な解説であり、特定の商品や投資手法を推奨するものではありません。投資は価格変動により元本を下回る可能性があります。税制上の取扱いや令和8年度税制改正の内容は今後変更される可能性があるため、実際の判断にあたっては金融庁・国税庁の最新の公表資料を確認し、必要に応じて金融機関の担当者や税理士・ファイナンシャルプランナー等の専門家にご相談ください。

よくある質問

新NISAの成長投資枠とは何ですか?

新NISAの非課税保有限度額とは何ですか?

新NISAの生涯投資枠とは何ですか?年間投資枠と何が違いますか?

新NISAは1,800万円を使い切らないと損ですか?

子ども名義のNISAはいつから使えますか?

最終確認日:2026年8月13日(金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査結果(令和7年12月末時点)」、金融庁「つみたて投資枠対象商品」届出一覧(2026年8月10日時点)、国税庁 タックスアンサー No.1535、日本証券業協会、大和アセットマネジメント「投資信託白書2026」に基づく)

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