まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
- 事前受付…専用書面を郵送。2026年9月1日〜10月30日必着。
- e-iDeCo…オンライン申請。2026年12月1日〜12月24日。
- 通常の掛金額変更届…運営管理機関へ随時。
- 停止…掛金変更ではなく加入者資格喪失届(K-015)。
結論|掛金変更は4ステップで決まる
- いまの掛金額と被保険者区分(第1号・第2号・第3号)を確かめる。
- 増額か、減額・停止かを決める。
- 締切から逆算して、郵送・e-iDeCo・通常手続きのどれを使うか選ぶ。
- 届書を出し、引き落とし額が変わったかで結果を確認する。
補足
掛金の下限は月5,000円、1,000円単位です。0円にはできないため、やめたいときは変更ではなく停止の手続きになります。
年1回ルールの数え方と、いまだけの例外

掛金額の変更は、拠出限度額の範囲内で1年に1回、いつでも行うことができます。(国民年金基金連合会 iDeCo公式サイト「iDeCo加入者・運用指図者の方へ」2026年)
拠出限度額は2026年12月分から上がります
| 区分 | 改正前(〜2026年11月分) | 改正後(2026年12月分〜) |
|---|---|---|
| 第1号(自営業など)・任意加入 | 月68,000円 | 月75,000円 |
| 第2号・企業年金なし | 月23,000円 | 月62,000円 |
| 第2号・企業型DCやDB等あり | 月20,000円 | 月62,000円−(事業主掛金+他制度掛金相当額) |
| 第3号(専業主婦・主夫) | 月23,000円 | 月23,000円(据え置き) |
例外は「改正前の上限を超える増額」だけです
注意
減額は例外にあてはまりません。通常どおり年1回の枠を使うため、その拠出単位期間のうちは原則もう一度変えられません。
変更前に確認する5項目|届書の名前を間違えない
- ①掛金額…運営管理機関のマイページか、年1回届く取引報告書で分かります。
- ②区分…自営業は第1号、会社員・公務員は第2号、扶養内は第3号。上限も届書も変わります。
- ③勤務先の制度…第2号は企業型DCやDB(確定給付企業年金)の有無で枠が変わります。
- ④納付方法…年単位拠出の人は事前受付の対象外です。ただし届出率は全加入者の1.1%(43,061人・2026年7月)で、大半は毎月定額です。マイページの掛金情報の画面で確認できます。
- ⑤届書の名称…通常は加入者掛金額変更届、第2号は加入者登録情報変更届。年単位拠出は加入者月別掛金額登録・変更届、停止は加入者資格喪失届(K-015)です。
やり方は3ルート|事前受付・e-iDeCo・通常の変更届
| 項目 | 【A】事前受付(郵送) | 【B】e-iDeCo | 【C】通常手続き | 【E】停止 |
|---|---|---|---|---|
| 受付期間 | 2026年9月1日〜10月30日必着 | 2026年12月1日〜12月24日 | 随時 | 随時 |
| 反映される引落日 | 2027年1月26日 | 2027年1月26日 | 締切の翌月〜2か月後 | 次回引落から停止 |
| 必要書類 | 事前受付の専用書式(区分ごと) | 電子申請(マイナンバーカードでの公的個人認証) | 加入者掛金額変更届/第2号は加入者登録情報変更届 | 加入者資格喪失届(K-015) |
| 年1回カウント | 改正前の上限超の増額は対象外(1回限り・2027年11月30日まで)。それ以下はカウント | 同左 | 原則カウント | 対象外。再開は加入申出から |
| 対象者 | 毎月定額で、改正前の上限を超える増額をする人 | 対応する運営管理機関の加入者(2025年12月時点で59社) | 全員 | 全員 |
| やり直し | 取下げ・再提出・重複届出とも不可 | 受付期間内なら可 | 年1回の制約内で可 | 再開手続きが必要 |
【A】事前受付の専用書面を郵送する
- コールセンターやWebの請求フォームで、事前受付の専用書式を取り寄せます。
- 改正後の上限(第1号・任意加入は75,000円、第2号は62,000円から事業主掛金などを引いた額)の範囲で金額を記入します。
- 2026年10月30日必着で郵送します。消印ではなく到着日で見るとされているため、ぎりぎりの投函は避けましょう。
- 2027年1月初旬に確定処理が行われ、1月26日の引落額で結果が分かります。
注意
事前受付は取下げ・再提出・重複した届出のいずれもできないとされています(りそな銀行iDeCo 2026年)。金額は出す前に決め切る必要があります。
【B】e-iDeCoで電子申請する
【C】通常の掛金額変更届を出す
5つの質問で自分のルートを決める
いつ反映される?つまずきやすい5点
- 10月30日に間に合わなかった…対応する運営管理機関ならe-iDeCoの12月1日〜24日。未対応なら改正後に通常の変更届を出します。
- 出したあとで金額を変えたくなった…事前受付は取下げ・再提出ができません。出す前に決め切るのが唯一の対処です。
- 年単位拠出なのに事前受付の書式を取り寄せた…対象外です。加入者月別掛金額登録・変更届で別ルートになります。
- 減額にも例外が使えると思っていた…例外は改正前の上限を超える増額だけです。
- 引落口座の残高が足りなかった…その月の拠出は行われず、あとから追納もできないとされています。増額時は残高も見直してください。
手数料改定と年末調整、減額と停止の分かれ目
手数料:まとめ拠出での節約が効かなくなります
- 毎月拠出:105円×12=1,260円/年 → 120円×12=1,440円/年
- 年1回だけ拠出:105円/年 → 1,440円/年
年末調整:初回引落が12月だと確定申告に回ります
| 初回引落の時期 | 払込証明書の発送 | 年末調整 |
|---|---|---|
| 9月まで | 10月下旬 | 間に合います |
| 10月 | 11月下旬 | 多くの場合は間に合います |
| 11月 | 12月下旬 | 勤務先の締切しだいです |
| 12月 | 翌年1月下旬 | 間に合わず確定申告になります |
減額と停止:課税所得があるかで分かれます
| 項目 | 5,000円に減額して継続 | 停止(運用指図者) |
|---|---|---|
| 拠出時手数料 | 120円×12=1,440円 | 0円 |
| 事務委託先金融機関手数料 | 66円×12=792円 | 66円×12=792円 |
| 年間コスト合計 | 2,232円 | 792円 |
| 税の軽減(合計税率20%) | 5,000円×12×20%=12,000円 | 0円 |
| 差引 | +9,768円 | −792円 |
注意
iDeCoの資産は原則60歳まで引き出せません。数年以内に使う予定のお金まで回すと家計が回らなくなるおそれがあります。生活防衛資金を別に確保したうえで検討してください。
まとめ|今日決める3つのこと
よくある質問
掛金変更は年1回を超えてできますか?
掛金額変更届はどこで手に入りますか?
掛金を5,000円に減らすと手数料負けしますか?
停止したあと、また再開できますか?
注意
この記事は公開されている情報をもとにした一般的な説明です。取扱いは運営管理機関や被保険者の区分によって異なり、制度も今後変わる可能性があります。実際の手続きや税金の判断は、運営管理機関の窓口、税務署、税理士やファイナンシャル・プランナーなどの専門家にご確認ください。
最終確認日:2026年9月23日




