新NISAはいつから?2026年に効く4つの開始日|初心者向け
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新NISAはいつから?2026年に効く4つの開始日|初心者向け

新NISAの制度そのものは、2024年1月1日から始まっています。金融庁のNISA特設ウェブサイトでも「2024年1月から新制度が開始しました」と明記されています。

ただ、「新NISAはいつから?」と検索する読者が本当に知りたいのは、制度の開始日だけではないはずです。多くの場合、次の4つの「いつ」が混ざっています。

  1. 制度はいつから始まったのか(=2024年1月1日/すでに始まっている)
  2. 自分はいつから買えるのか(=口座開設申込から最短で数日〜、初回積立は翌月になることも)
  3. 2027年から何が変わるのか(=つみたて投資枠の0〜17歳への拡充。スイッチング(当年中の枠復活)は決まっていません
  4. 旧NISAはいつ課税されるのか(=一般NISAの2022年買付分は2026年12月末で非課税期間終了)

この記事では、この4つを1本の年表に統合します。さらに、金融庁の最新確報値(2026年7月3日公表)で明らかになった「NISA口座の約36.6%が2025年中に一度も買付していない」という事実にも触れ、「いつから始めるか」より「始めた後に止まらないこと」が結果を分けやすい点まで扱います。

ポイント

一般的に、年間投資枠(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円=年360万円)は翌年に繰り越せないとされています。つまり「いつから始めるか」は、その年に使える枠の大きさに直接効いてきます。後述の計算例では、8月開始と1月開始で年内の積立可能額が最大108万円変わるケースを示します。

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結論:まず何をすべきか(今日から3ステップ)

新NISAはすでに開始済みのため、待つ理由は基本的にありません。今日やるべきは「口座の状態確認」「年内枠の逆算」「旧NISAの出口確認」の3つです。

順番に説明します。

ステップ1:自分のNISA口座が「どの状態か」を確認する

最初にやることは、新規開設が必要かどうかの切り分けです。

  • 2023年12月末までに一般NISA・つみたてNISA口座を持っていた人:同じ金融機関に新NISA口座が自動開設されており、原則として手続きは不要とされています。ログインして買付可能になっているかを確認します。
  • NISA口座を持っていない人:金融機関を選んで口座開設を申し込みます。NISA口座は1人1口座のみで、金融機関の変更は年単位でしかできない点に注意が必要です。
  • 口座はあるが放置している人:後述のとおり、これが最も多いパターンです(2025年中に買付ゼロの口座は約36.6%)。

ステップ2:年内に使える枠を逆算する

年間投資枠は繰り越せないため、「残り何か月あるか」で今年の上限が決まります

毎月の積立額だけで年内枠を使い切ろうとすると、開始が遅いほど枠は余ります。ボーナス設定(増額設定)を使うか、成長投資枠でスポット買付を組み合わせるかで、年内消化額は大きく変わります。具体的な計算式は「具体的な解決方法」の章で示します。

ステップ3:旧NISAの「出口」が来ていないか確認する

2019〜2023年に一般NISAで買付した商品がある人は、非課税期間が5年間のため、順次期限が到来します。特に2022年買付分は2026年12月末で非課税期間が終了し、2027年1月に課税口座へ時価で移管されるとされています。新NISAへのロールオーバーはできません。

注意

「新NISAが始まったから旧NISAも自動で新NISAに移る」わけではありません。金融庁の説明でも、2023年末までに投資した商品は「2024年1月以降はNISAの外枠で管理され、2023年までのNISA制度における非課税措置が適用される」とされています。両者は別枠です。放置すると、非課税期間終了後に自動的に課税口座へ移ることになります。

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新NISAはいつから始まった?制度そのものの開始日

新NISAはいつから始まった?制度そのものの開始日

新NISAは2024年1月1日から開始しました。旧制度(一般NISA・つみたてNISA)は2023年末で新規買付を終了し、以降は新旧が別枠で管理されています。

サブキーワード「新nisaは いつから 始まった」に対する答えは、この1行に尽きます。ただし、制度の位置づけを理解するには沿革も押さえておくと迷いにくくなります。

NISA制度の沿革(簡潔に)

時期出来事
2014年1月一般NISA開始(非課税期間5年)
2016年4月ジュニアNISA開始
2018年1月つみたてNISA開始(非課税期間20年)
2023年12月末旧NISAの新規買付終了
2024年1月1日新NISA開始(非課税期間・口座開設期間ともに恒久化)

新NISAの基本スペック(ここは事実確認だけ)

金融庁のNISA特設ウェブサイトによると、新NISAの主な枠組みは次のとおりです。

  • 年間投資枠:つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円=年360万円
  • 非課税保有限度額(生涯):1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円が内数)
  • 非課税保有期間:無期限
  • 口座開設期間:恒久化
  • 売却枠の復活:売却した商品の簿価(取得金額)の分だけ、翌年以降に非課税投資枠が復活し再利用可能
補足

「1,800万円」は時価ではなく簿価(買った金額)で管理されます。1,800万円分を買い付けたあとに評価額が2,500万円に増えても、枠が減るわけではありません。逆に、値上がりした商品を売っても復活するのは買ったときの金額分です。

利用状況も参考になります。金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査結果(令和7年12月末時点)」確報値(2026年7月3日公表)によると、NISA口座数は28,206,434口座(約2,821万口座)、累計買付額は約71.4兆円(成長投資枠 約55.6兆円/つみたて投資枠 約15.8兆円)でした。年代別では20代3,368,068口座(11.94%)、30代4,945,690口座(17.53%)、40代5,381,768口座(19.08%)で、20〜40代が全体の約48.6%を占めています。

まとめ

制度の開始日=2024年1月1日。すでに2年半以上が経過し、20〜40代だけで約1,370万口座が開設されています。「いつから始まるのか」ではなく「自分はいつから動くのか」を考える段階に入っています。

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「いつから」で混乱する主な原因を深掘り

「新NISA いつから」で情報が食い違って見える最大の原因は、4つの異なる「いつ」が同じ言葉で語られていることです。制度・自分の口座・改正・旧NISAの出口は、それぞれ別の時計で動いています。

原因1:制度の開始日と「自分の買付開始日」が別物

制度は2024年1月1日に始まっていますが、あなたが買付できる日は口座開設の進み方で決まります。申込→本人確認→税務署への二重口座チェック→口座開設完了、という流れが挟まるためです。

この実務タイムラインを書いている記事は多くありません。詳細は「原因別の見分け方」で扱います。

原因2:2026年改正・2027年適用という「年のズレ」

「新nisa 改正 2026 いつから」という検索が多いのは、税制改正の年度表記と実際の適用時期がズレるためです。

2025年12月26日に閣議決定されたのは「令和8(2026)年度税制改正大綱」ですが、NISAに関する主要項目の適用は「(令和9年〜)」=2027年〜と記載されています。つまり「2026年度改正だが、適用は2027年から」という構造です。ここが混同されやすいポイントです。

原因3:ネット上に「2027年スイッチング解禁」という誤情報がある

これが最も注意すべき原因です。結論から言うと、スイッチング(非課税保有限度額の当年中の復活)は決まっていません

事実関係を時系列で整理します。

  1. 2025年8月:金融庁は令和8年度税制改正要望で、NISAについて「① こども支援の一環として、つみたて投資枠における対象年齢等の見直し ② 様々な資産運用ニーズに応えるため、対象商品の拡充等 ③ 投資商品を入替しやすくするため、非課税保有限度額の当年中の復活」の3点を要望しました(財務省 令和8年度税制改正要望事項・金融庁総合政策局総合政策課 14-1)。
  2. 2025年12月26日:金融庁「令和8(2026)年度税制改正について -税制改正大綱における金融庁関係の主要項目-」が公表されましたが、この資料にスイッチング・当年中の枠復活の記載はありません。①と②は盛り込まれた一方、③は採用されなかった形です。
  3. 結果:売却枠の復活は、改正後も「翌年以降・簿価ベース」のままとされています。
注意

一部の解説記事やアフィリエイト記事で「2027年からスイッチング解禁」と書かれているものがありますが、一次情報(金融庁の大綱主要項目PDF)には該当する記載が見当たりません。売買の判断に直結する部分なので、必ず一次情報でご確認ください。要望PDF(財務省)と大綱PDF(金融庁)を突き合わせると、③だけが落ちていることが確認できます。

原因4:旧NISAの非課税期間が「今まさに」終わり始めている

一般NISAの非課税期間は5年間です。したがって2019年買付分は2023年末、2020年分は2024年末、2021年分は2025年末、2022年分は2026年12月末に順次終了します。

この「終了」が「新NISAでは課税されるのか?」という不安につながり、「新nisa 課税 いつから」という検索を生んでいると考えられます。答えは後述します。

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原因別の見分け方:あなたの「いつから」はどれ?

自分がどのパターンかは、「口座の有無」「旧NISAの買付年」「年齢(子どもの有無)」の3点で切り分けられます。ここでは4層の早見表と、実務タイムラインで判別します。

新NISAの「いつから」4層早見表

開始日・期限対象になる人自分がやることやらないとどうなる一次情報
①新NISA制度そのもの2024年1月1日〜(恒久化・無期限)全員特になし(すでに開始済み)金融庁 NISA特設サイト
②あなたの口座(新規開設)申込から最短数日〜2週間程度(金融機関により差)NISA口座未開設の人金融機関を選び申込。マイナンバー・本人確認書類を準備買付開始が遅れ、その年の枠が余る(翌年繰越不可)金融庁 NISA特設サイト
③あなたの口座(旧NISA保有者)2024年1月1日に自動開設済み2023年末までに一般・つみたてNISA口座があった人ログインして稼働確認。積立設定は自動継承されない場合あり口座はあるのに買付ゼロの状態が続く金融庁 NISA特設サイト
④2027年改正(0〜17歳つみたて投資枠)2027年(令和9年)〜0〜17歳の子を持つ親権者等2026年内は準備のみ。年間60万円/限度額600万円現状は18歳未満は対象外のまま金融庁 令和8年度税制改正 主要項目PDF/財務省パンフレット
④'2027年改正(商品・手数料・手続)2027年(令和9年)〜全NISA利用者指数追加・債券中心投信の解禁、定期売却の手数料容認、住所等確認の廃止を把握取り崩し期のコスト前提が変わる可能性金融庁 令和8年度税制改正 主要項目PDF
④''スイッチング(当年中の枠復活)未定(大綱に記載なし/2025年8月の金融庁要望③として存在)全NISA利用者「解禁済み」を前提にした売買をしない誤情報を前提に売却し、枠が翌年まで戻らない事態に財務省 要望事項14-1/金融庁 大綱主要項目PDF(記載なし)
⑤旧NISAの出口(一般NISA2022年分)2026年12月末で非課税期間終了→2027年1月に課税口座へ時価移管2022年に一般NISAで買付した人含み損益を確認し、年内に売却するか移管するかを判断自動的に課税口座へ移管。取得価額は移管時時価に更新金融庁 NISA特設サイト(別枠管理・非課税期間5年)
ポイント

④''の行が、この表で最も重要です。 「2027年から自由に商品を入れ替えられる」と誤解して売却すると、枠が戻るのは翌年になります。売却枠の復活は改正後も「翌年・簿価ベース」のままとされています。

口座開設から買付までの実務タイムライン

新規開設の場合、申込当日に買えるとは限りません。一般的な流れは次のとおりです。

  1. 証券口座(総合口座)の申込:オンライン完結なら即日〜翌営業日で開設されることが多いとされています。
  2. NISA口座の申込:総合口座と同時申込が一般的です。
  3. 税務署の二重口座チェック:NISAは1人1口座のため、税務署の確認が入ります。ここに1〜2週間程度かかるのが一般的とされています。
  4. 仮開設での買付:一部のネット証券では、税務署確認の完了前に「仮開設」扱いで買付できる仕組みを設けています。取扱いは金融機関ごとに異なるため、事前確認が必要です。
  5. 初回積立の約定:クレカ積立や投信積立は締日が決まっており、申込月に間に合わないと初回買付が翌月になるケースがあります。
補足

つまり「今日申し込んだ人の実質的な開始日」は、最短で数日後、遅いと翌月の積立日になります。年末に近いほどこのラグが年内枠に効いてくるため、12月申込では当年枠をほぼ使えないこともあります。

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具体的な解決方法:年内枠を逆算するシミュレーション

年間投資枠は翌年に繰り越せません。そのため「いつから始めるか」は、その年に非課税で買える金額の差になって表れます。ここでは計算式と3ケースで具体化します。

年内消化額の計算式

つみたて投資枠の年内消化額は、次の式でおおまかに把握できます。

``` 年内つみたて投資枠の消化額 = A × (12 − M + 1 − L) + B

A:毎月の積立額 M:開始月(1〜12) L:申込から初回買付までのラグ月数(クレカ積立の締日次第で0〜2) B:ボーナス設定(増額設定)による追加額 ```

成長投資枠は、受渡日ベースで年内約定分のみカウントされます。年末営業日から逆算した最終約定日までに発注する必要があります。

注意

上記は枠の消化額を把握するための概算です。実際の締日・約定日・受渡日は金融機関や商品ごとに異なります。年末ぎりぎりの発注は受渡が翌年になり、当年枠として扱われない可能性があるため、必ず利用先の証券会社の年末スケジュールをご確認ください。

3ケースで見る「開始時期の差」

ケース前提年内のつみたて投資枠消化額年内に消滅する枠
ケース1:2026年8月開始・毎月3万円A=3万円/M=8/L=1(初回9月)/B=03万円×4か月=12万円108万円(120万円中)
ケース2:2026年8月開始・毎月3万円+ボーナス設定A=3万円/M=8/L=1/B=108万円12万円+108万円=120万円(満額)0円
ケース3:2026年12月開始・毎月3万円A=3万円/M=12/L=1(初回翌年1月)0円(実質1月開始と同じ)120万円

この表が示す事実はシンプルです。8月に毎月3万円で始めた場合、何もしなければ年内に使えるのは枠120万円のうち12万円だけで、残り108万円は繰り越されずに消えます。

一方、ケース2のようにボーナス設定を併用すれば、同じ8月開始でも年内枠を使い切ることは可能です。「いつから始めるか」の遅れは、設定の工夫でかなり取り戻せるということでもあります。

ポイント

ただし、年内枠を使い切ること自体が目的ではありません。ボーナス設定で一度に大きく買うと、購入タイミングが集中し価格変動の影響を受けやすくなるとされています。生活防衛資金を確保したうえで、無理のない範囲で判断することが大切です。投資である以上、元本割れの可能性がある点は変わりません。

「新NISAの年間上限はいつからいつまで?」への答え

サブキーワードへの直接的な回答です。年間投資枠のカウント期間はその年の1月1日から12月31日までで、判定は原則として受渡日ベースとされています。

  • 年間360万円(つみたて120万円+成長240万円)は暦年単位でリセットされます
  • 使い切らなかった枠は翌年に繰り越せません
  • 一方、生涯の非課税保有限度額1,800万円には期限がありません(無期限)

つまり「年間枠は毎年使い切りだが、生涯枠は急ぐ必要がない」という二層構造です。

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ケース別の対処:旧NISAの「出口」チェックリスト

2019〜2023年に一般NISAで買付した人は、2026年内が判断期限になるケースがあります。「新nisa 課税 いつから」の実質的な答えは、この旧NISAの非課税期間終了です。

まず前提:新NISA自体に「課税が始まる日」はない

新NISAは非課税保有期間が無期限化されているため、保有し続ける限り課税されるタイミングは設定されていません。課税の話が出てくるのは、次の2パターンです。

  1. 旧NISA(一般NISA・つみたてNISA)の非課税期間が終了し、課税口座へ移管された後
  2. NISA口座の外(特定口座・一般口座)での取引

旧NISA“出口”アクションチェックリスト

以下を順に確認してください。

Q1. 2019〜2023年に一般NISAで買った商品がありますか?

YESの場合、買付年+5年の12月末が非課税期間の終了時期です。

一般NISAの買付年非課税期間終了課税口座へ移管される時期
2021年2025年12月末2026年1月(済)
2022年2026年12月末2027年1月
2023年2027年12月末2028年1月

つみたてNISAは非課税期間20年のため、2019年買付分でも終了は2038年末です。当面は急ぐ必要がありません。

Q2. その商品は含み益ですか、含み損ですか?

ここが最も見落とされやすいポイントです。非課税期間終了後、商品は課税口座へ「その時点の時価」で移管され、移管後の取得価額は移管時の時価に更新されるとされています。

  • 含み益のまま移管:非課税期間中の値上がり分には課税されません。移管後の値上がり分から課税対象になります。
  • 含み損のまま移管:取得価額が下がった時価に更新されるため、その後値を戻しただけでも「利益」とみなされ課税される可能性があります。これがいわゆる逆転リスクです。
注意

例えば100万円で買った商品が70万円に下落した状態で課税口座へ移管されると、移管後の取得価額は70万円になります。その後100万円に戻って売却した場合、実際には損益ゼロなのに、税務上は30万円の利益として課税対象になり得ます。損益通算も、NISA口座での損失は他の口座の利益と通算できないとされています。

Q3. 新NISAの今年の年間枠に空きがありますか?

  • 空きがある:年内に旧NISA分を売却し、新NISAで買い直す選択肢があります。売却時点までの利益は非課税のまま確定でき、以後は無期限の非課税枠で保有できます。
  • 空きがない:翌年の枠で対応します。ただし2022年分は2027年1月に移管されるため、移管後に売却・買い直しをすると、移管後の値動き分は課税対象になり得ます。

Q4. ロールオーバー(新NISAへの移し替え)はできますか?

できません。 旧NISAから新NISAへのロールオーバーは制度上認められていないとされています。選択肢は「非課税期間中に売却」か「課税口座へ移管」の二択です。

まとめ

一般NISAの2022年買付分は、2026年12月末が非課税期間の終わりです。含み損の商品を漫然と移管すると、値戻り分に課税される可能性があります。年内に一度、保有商品の買付年と損益状況を確認しておくことをおすすめします。

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予防・再発防止のコツ:開始日より「止まらない設計」

金融庁の最新データによると、2025年中に一度も買付がなかったNISA口座は10,446,488口座(集計合計28,558,925口座の約36.6%)でした。開始日より、この「稼働率の壁」のほうが結果に効いている可能性があります。

データが示す「開設したのに止まる」現実

金融庁「NISA口座の利用状況調査(2025年12月末時点)」の原データによると、年代別の年間買付ゼロ口座は次のとおりです。

年代年間買付ゼロ口座該当年代の口座数ゼロ比率
20歳代1,205,139口座3,379,078口座約35.7%
30歳代1,452,171口座5,002,912口座約29.0%
40歳代1,667,580口座5,449,123口座約30.6%
全年代10,446,488口座28,558,925口座約36.6%

成長投資枠に限れば、全年代で18,118,497口座が買付0円でした。20代は約3人に1人が、1年間まったく買付していない計算になります。

大和アセットマネジメント「投資信託白書2026」(第3章 NISA未稼働口座の状況)では、「買付額ゼロ円口座」の比率は低下傾向にあるとしつつ、2024年末時点でも40%近い水準と指摘しています。ただし、これは各年(1年単位)で買付がなかった口座の比率であり、未稼働口座には確立された定義がない点に注意が必要とされています。

止まらないための3つの設計

  1. 積立設定を「自動」にする:スポット買付だけに頼ると、相場が下がった局面で手が止まりやすくなります。自動引落・クレカ積立などで判断を挟まない仕組みにします。
  2. 金額は生活が回る水準に置く:無理な金額設定は途中停止の原因になります。増額はいつでもできるため、続く金額から始めるほうが合理的とされています。
  3. 年1回だけ見直す日を決める:頻繁に確認すると値動きに反応しやすくなります。年末や誕生月など、見直しの日を1つだけ決める運用が現実的です。
ポイント

政府目標との比較も参考になります。金融庁「NISAの利用状況」グラフ資料によると、口座数の政府目標は2027年12月末までに3,400万口座、買付額は56兆円。買付額はすでに71兆円で達成済み、口座数は2,821万口座で目標の約83%です。「口座は増えたが、稼働は課題」という構造がデータからも読み取れます。

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専門家・公的情報の見解:2027年から何が変わるのか

2027年(令和9年)から適用される改正の柱はつみたて投資枠の年齢要件撤廃(0〜17歳への拡充)ですが、大人にも効く変更が4つあります。「新nisa 改正 2026 いつから」への答えは「2026年度改正・2027年適用」です。

0〜17歳のつみたて投資枠(2027年〜)

金融庁「令和8(2026)年度税制改正について -税制改正大綱における金融庁関係の主要項目-」(2025年12月26日)によると、NISAについて「つみたて投資枠の年齢要件を撤廃し、0~17歳の間の年間投資枠及び非課税保有限度額を設定する」とされ、適用は「(令和9年~)」=2027年〜と記載されています。

  • 年間投資枠:60万円
  • 非課税保有限度額:600万円
  • 18歳以降は自動的に成人枠へ移行
  • 12歳以降は、子の同意を得た場合にのみ親権者等による払出しが可能(財務省「令和8年度の税制改正」パンフレット)
  • 対象商品は「積立・分散投資に適した一定の公募等株式投資信託(つみたて投資枠と同一)」

なお、令和8年度税制改正法(所得税法等の一部を改正する法律案)は2026年3月31日に参院本会議で可決・成立し、NISAの18歳未満への対象拡大が正式に法制化されたと報じられています(税理士法人山田&パートナーズ 税制トピックス/2026年4月6日)。

大人にも効く4つの変更(すべて2027年〜)

同じ金融庁の主要項目PDFには、次の内容も盛り込まれています。

  1. つみたて投資枠の指定株式指数の追加:JPXプライム150指数などが追加されます。選べるインデックスの幅が広がります。
  2. 債券中心・バランス型投信の解禁:対象公募株式投資信託の要件が「主に株式に投資するもの」から「主に株式又は公社債に投資するもの」へ変更されます。つみたて投資枠で債券中心・バランス型ファンドが選べるようになります。
  3. 定期売却サービスに限った手数料徴収の容認:つみたて投資枠の売買手数料は現状ゼロですが、定期売却サービスに限り「サービスに通常必要と認められる手数料」の徴収が容認されます。取り崩し期のコストが変わり得る変更です。
  4. 10年経過時の住所等確認義務の廃止:NISA口座の10年経過時(その後5年毎)の住所等確認措置(転送不要郵便の送付等)が廃止されます。今後は業界ガイドラインに基づき住所変更の有無を確認し、確認できなければ取引停止+国税庁への報告という運用に変わるとされています。
注意

4番目は転居の多い20〜40代に直結します。手続きが「簡素化」される一方で、住所が確認できない場合は取引停止という運用に変わる点は見落とせません。引っ越したら証券会社の登録住所を更新する、という基本動作の重要性はむしろ上がると考えられます。

スイッチング(当年中の枠復活)は見送られました

改めて明記します。金融庁は2025年8月の令和8年度税制改正要望で、③として「投資商品を入替しやすくするため、非課税保有限度額の当年中の復活」を求めていました(財務省 令和8年度税制改正要望事項 14-1)。

しかし、2025年12月26日公表の大綱・金融庁関係主要項目にはこの項目の記載がありません。したがって、売却枠の復活は改正後も「翌年以降・簿価ベース」のままと考えられます。

まとめ

2027年から変わるのは「子どもの枠」「選べる商品」「定期売却の手数料」「住所確認の運用」の4点です。「スイッチングがいつから使えるか」については、現時点で公表された一次情報に開始時期の記載はありません。今後の税制改正議論を継続的に確認する必要があります。

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やってはいけないNG対応

「いつから」を巡る誤解は、実際の損得に直結する行動ミスにつながります。特に次の5つは避けたい対応です。

NG1:「2027年にスイッチング解禁」を前提に売却する

前述のとおり、当年中の枠復活は一次情報に記載がありません。「後で買い直せる」と考えて売却すると、枠が戻るのは翌年です。 一次情報を確認せずに売買の判断をしないことが重要です。

NG2:制度開始を待って何もしない

新NISAはすでに2024年1月1日から始まっています。「新制度を待つ」という判断は現時点で成立しません。年間枠は繰り越せないため、待つほど使える枠は失われます

NG3:旧NISAの含み損商品を確認せず放置する

含み損のまま課税口座へ移管されると、取得価額が下がった時価に更新され、値戻り分に課税される可能性があります。2022年に一般NISAで買付した人は、2026年内に一度確認しておくことが望まれます。

NG4:年内枠を埋めるために生活資金を投じる

「年間360万円を使い切らないと損」という発想は危険です。年間枠は毎年リセットされますが、生涯の1,800万円枠には期限がありません。急いで埋める制度上の必要性は低いとされています。

注意

NISAは投資であり、元本割れの可能性があります。枠を使い切ることと、資産が増えることは別の話です。生活防衛資金(一般的に生活費の3〜6か月分などとされます)を確保したうえで、余裕資金で行うことが基本とされています。

NG5:金融機関を「なんとなく」で決める

NISA口座は1人1口座で、金融機関の変更は年単位でしかできません。取扱商品数、クレカ積立の有無とポイント還元、積立の締日(=初回買付がいつになるか)は金融機関ごとに異なります。開設前に比較しておくと、あとで変更する手間を避けられます。

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よくある質問

Q1. 新NISAはいつから始まりましたか?

2024年1月1日からです。 金融庁のNISA特設ウェブサイトにも「2024年1月から新制度が開始しました」と記載されています。旧制度(一般NISA・つみたてNISA)は2023年末で新規買付を終了し、以降は新旧が別枠で管理されています。

Q2. 新NISAの改正は2026年と2027年のどちらからですか?

「令和8(2026)年度税制改正」ですが、適用は2027年(令和9年)からです。 金融庁の大綱主要項目PDFでも、つみたて投資枠の年齢要件撤廃(0〜17歳への拡充)は「(令和9年~)」と記載されています。年度表記と適用時期がズレるため混同されやすい部分です。

Q3. 新NISAのスイッチングはいつから可能ですか?

現時点で開始時期は決まっていません。 金融庁は2025年8月の税制改正要望で「非課税保有限度額の当年中の復活」を求めましたが、2025年12月26日公表の大綱・金融庁関係主要項目には記載がなく、採用されていません。売却枠の復活は今後も「翌年以降・簿価ベース」のままとされています。「2027年解禁」とする情報は一次情報で確認できません。

Q4. 新NISAの年間上限はいつからいつまでの分ですか?

その年の1月1日から12月31日までで、判定は原則として受渡日ベースです。 年間360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)は暦年単位でリセットされ、使い残しは翌年に繰り越せません。一方、生涯の非課税保有限度額1,800万円に期限はありません。

Q5. 新NISAではいつから課税されますか?

新NISA口座で保有し続ける限り、課税されるタイミングは設定されていません(非課税保有期間は無期限)。 課税が問題になるのは旧NISAの出口です。一般NISAは非課税期間5年のため、2022年買付分は2026年12月末で終了し、2027年1月に課税口座へその時点の時価で移管されます。移管後の取得価額は移管時の時価に更新され、新NISAへのロールオーバーはできません。

Q6. 口座を申し込んだら、いつから買えますか?

最短で数日、税務署の二重口座チェックを含めると1〜2週間程度かかるのが一般的とされています。 一部のネット証券では税務署確認前に「仮開設」で買付できる仕組みもありますが、取扱いは金融機関ごとに異なります。また、投信積立は締日の関係で初回買付が翌月になることがあるため、年末に近いほど当年枠を使いにくくなります。

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まとめ:4つの「いつ」を1枚で持っておく

最後に要点を整理します。

  • 制度の開始日:2024年1月1日。すでに始まっており、待つ理由はありません
  • 自分の開始日:申込から最短数日〜2週間程度。初回積立が翌月になる場合もあります
  • 2027年の改正:0〜17歳への拡充、指数追加、債券中心投信の解禁、定期売却の手数料容認、住所等確認の廃止。スイッチングは含まれていません
  • 旧NISAの出口:一般NISAの2022年買付分は2026年12月末で非課税期間終了。含み損のまま移管すると値戻り分に課税される可能性があります
  • 最大の論点:金融庁データでは2025年中に買付ゼロの口座が約36.6%。開始日より「止まらない設計」が重要です

次の行動としては、①自分のNISA口座が稼働しているかログインして確認する、②今年の年間枠の残りを確認する、③旧NISAの買付年と損益を確認する、の3つから始めるのが現実的です。

注意

本記事は公表されている一次情報にもとづく一般的な解説であり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。NISAは投資であり、元本割れの可能性があります。制度の詳細や手数料、口座開設の所要日数は金融機関ごとに異なります。税務上の取扱いや個別の判断については、税理士・IFA等の専門家や、利用する金融機関、金融庁のNISA特設ウェブサイトで必ずご確認ください。

主な参照先(いずれも一次情報)

  • 金融庁 NISA特設ウェブサイト「NISAを知る」 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/know/index.html
  • 金融庁「令和8(2026)年度税制改正について -税制改正大綱における金融庁関係の主要項目-」(2025年12月) https://www.fsa.go.jp/news/r7/sonota/20251226-2/01.pdf
  • 財務省 令和8年度税制改正要望事項(金融庁総合政策局総合政策課)14-1 https://www.mof.go.jp/tax_policy/tax_reform/outline/fy2026/request/fsa/08y_fsa_k_14.pdf
  • 金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査結果(令和7年12月末時点)」確報値(2026年7月3日公表) https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20260703.html
  • 財務省「令和8年度の税制改正」パンフレット https://www.mof.go.jp/tax_policy/publication/brochure/zeisei2026_pdf/zeisei26_all.pdf

最終確認日:2026年7月30日(制度内容・統計はいずれもこの時点で公表されている情報にもとづきます)

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