結論:新NISAの始め方は5ステップ(全体の流れ)
- 金融機関を選ぶ:ネット証券・対面証券・銀行などから1社を選びます(NISA口座は1人1口座のため慎重に)。
- NISA口座を開設する:総合口座とNISA口座をあわせて申し込みます。本人確認書類とマイナンバーが必要です。
- 投資する商品を選ぶ:つみたて投資枠なら一定の基準を満たした投資信託、成長投資枠なら投資信託・株式などが対象です。
- 積立(または購入)を設定する:毎月の積立額・引き落とし方法・購入日を設定します。
- 運用を続ける:値動きに一喜一憂せず、長期で続けることが基本とされています。
そもそも新NISAとは何か

| 項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
|---|---|---|
| 年間投資上限 | 120万円 | 240万円 |
| 対象商品 | 長期・積立・分散に適した一定の投資信託等 | 投資信託・上場株式など(一部除外あり) |
| 買い方 | 積立のみ | 積立・スポット購入 |
| 想定される使い方 | コツコツ積立の中心 | 個別株や幅広い投信にも挑戦 |
旧制度(一般NISA・つみたてNISA)で保有していた商品は、新NISAの枠とは別枠で非課税期間が継続します。旧制度から新NISAへ自動で移し替え(ロールオーバー)はできないとされているため、扱いに迷う場合は金融機関に確認すると安心です。
新NISAは何歳から始められる?対象になる人
| ケース | 一般的な扱い |
|---|---|
| 17歳以下 | 新NISAは利用不可(未成年向けの制度は2023年で新規投資終了) |
| 収入がない・少ない | 年齢と居住要件を満たせば開設可能とされています |
| 会社員で企業型DC・iDeCo加入中 | いずれも併用可能とされています |
| 海外転勤・海外移住 | 継続可否は金融機関ごとに異なり、事前確認が必要 |
| すでに他社でNISA口座がある | 同時に2口座は不可。金融機関変更手続きが必要 |
年の途中で金融機関を変更する場合、その年にすでにNISA口座で買付をしていると、変更は翌年扱いになるとされています。変更を考えている場合は、買付前に手続きの可否を確認しておくと安心です。
始める前に準備しておくもの・必要なもの
- マイナンバー確認書類:マイナンバーカード(1枚で本人確認も兼ねられる)、または通知カード+運転免許証など。
- 本人確認書類:運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど。金融機関により組み合わせ条件が異なります。
- 金融機関の口座情報:積立代金の引き落とし口座。ネット証券では提携銀行やクレカ積立を選べる場合があります。
- メールアドレス・スマートフォン:口座開設の通知受け取りや本人確認(オンライン)に使います。
- [ ] マイナンバーカード(または通知カード+本人確認書類)が手元にある
- [ ] 本人確認書類の住所が現住所と一致している
- [ ] 引き落とし口座の名義が本人名義になっている
- [ ] 他の金融機関でNISA口座を開設していない
- [ ] 毎月の積立額(無理のない金額)を決めた
- [ ] 生活防衛資金を預貯金で確保している
- 毎月いくら積み立てるか:無理のない金額(例:生活防衛資金を除いた余裕資金から)。
- 何のために投資するか:老後資金・教育資金など目的を意識すると商品選びがぶれにくくなります。
- どのくらいの期間続けるか:一般的に長期になるほど価格変動の影響がならされやすいとされています。
投資は余裕資金で行うのが基本とされています。数か月分の生活費(生活防衛資金)を預貯金で確保したうえで、当面使う予定のないお金を回すと、急な値下がり時にも慌てて売らずに済みやすくなります。
新NISAの始め方を順番に詳しく解説
ステップ1:金融機関を選ぶ
| 比較観点 | ネット証券 | 銀行・対面証券 |
|---|---|---|
| 取扱商品数 | 多い傾向 | 限定的な傾向 |
| 手数料 | 低い傾向 | やや高い場合あり |
| サポート | 主にオンライン | 対面相談しやすい |
| クレカ積立 | 対応が多い | 対応は限定的 |
| 個別株の売買 | 成長投資枠で可能な場合が多い | 銀行では取り扱いなし |
ステップ2:口座を開設する
ステップ3:入金・積立資金の準備をする
クレカ積立や口座引き落としには、毎月の申込締切日が設定されていることが一般的です。締切を過ぎると初回の買付が翌月にずれることがあるため、各社の締切日を確認しておくと予定どおりに始めやすくなります。
ステップ4:商品を選ぶ
- 投資対象の範囲を決める:全世界株式か、米国株式か、国内外のバランス型か。
- 信託報酬を比べる:同じような投資対象なら低コストのものを選ぶ視点が一般的です。
- 純資産総額と運用実績を見る:極端に規模が小さいファンドは繰上償還の可能性が指摘されることがあります。
- 本数を絞る:似た投資対象を何本も持つ必要はないとされています。
ステップ5:積立額・購入日を設定する
つまずきやすいポイントと対処法
| つまずき | 起きやすい原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 口座が開かない・遅い | 書類不備、税務署確認待ち | 不備のない書類提出、開設に数日〜2週間かかる前提で待つ |
| 商品を選べない | 選択肢が多すぎる | まず1本の分散型インデックス投信から始める |
| すぐ売ってしまう | 短期の値動きに反応 | 長期目的を再確認し、値動きを見る頻度を減らす |
| 枠を使い切れない | 一括投資にこだわる | 毎月の自動積立で無理なく埋める |
| 買付が始まらない | 締切日超過・入金不足 | 締切日と残高を確認し、翌月分から調整する |
SNSや広告で「短期で大きく増やせる」といった情報を見かけても、うのみにしないことが大切です。手数料の高い商品や、リスクを十分理解できない商品に安易に飛びつかないよう注意してください。
設定後に「やっぱり金額を変えたい」と思っても、積立額や商品はいつでも見直し・変更が可能です。最初の設定を完璧にしようと悩みすぎず、走りながら調整する考え方で問題ありません。
効率化・運用を続けるためのコツ
- 自動積立を活用する:毎月決まった日に自動で買い付ける設定にすれば、買い時を悩む必要がなくなります。
- クレカ積立を検討する:対応する金融機関ではポイントが付与される場合があり、実質的なコスト低減につながることがあります(条件・上限は各社で異なります)。
- 確認は月1回程度に:値動きを頻繁に見るほど不安になりやすいため、確認は定期的・低頻度がよいとされています。
- 昇給・ボーナス時に増額:無理のない範囲で積立額を上げると、生活を圧迫せず投資額を増やせます。
新NISAの注意点・リスク
- 元本は保証されない:投資信託や株式は値動きがあり、購入時より値下がりすれば損失が出ます。預貯金とは異なり元本保証はありません。
- 損益通算・繰越控除ができない:NISA口座の損失は、他の課税口座の利益と相殺できないとされています。
- 1人1口座の制限:複数の金融機関で同時にNISA口座は持てません。
- 対象外の商品がある:成長投資枠でも、整理・監理銘柄や一部の高リスク商品などは対象外とされています。
- 短期売買には不向きな設計:長期・分散・積立を前提とした制度であり、短期で頻繁に売買する使い方には向かないとされています。
「非課税だからお得」という言葉だけで判断しないことが大切です。利益が出て初めて非課税のメリットが生きる制度であり、損失が出れば非課税の恩恵は受けられません。投資である以上、リスクがある点を必ず理解しておきましょう。
金融庁は、長期・積立・分散投資が資産形成において有効な手段の一つになり得ると説明しています。一方で、投資には価格変動などのリスクが伴うため、商品性を理解したうえで自己責任で行うことが前提とされています。
具体例・ケーススタディ
| ケース | 主な枠 | 月額の例 | 重視した点 |
|---|---|---|---|
| 20代Aさん | つみたて投資枠 | 1万→2万円 | 少額開始・継続 |
| 30代Bさん夫婦 | つみたて投資枠中心 | 合計5万円 | 夫婦で分散・長期 |
| 40代Cさん | 両枠併用 | 余裕資金内で調整 | 時間分散・防衛資金確保 |
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よくある質問
最終確認日:2026年6月4日




