つみたてNISA銘柄選び方|363本を4手順で2本に絞る
マネーの教科書NISA・投資信託 / 記事

つみたてNISA銘柄選び方|363本を4手順で2本に絞る

/
まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
注意

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定商品の購入を推奨するものではありません。投資には元本割れの可能性があります。最終的な投資判断はご自身の責任で行い、必要に応じて金融機関やファイナンシャル・プランナー等の専門家にご相談ください。

結論:つみたてNISAの銘柄選び方は「4フィルター」で機械的に決まる

363本を2本に絞る4フィルター診断チャート

※1 出典:金融庁「つみたて投資枠対象商品届出一覧」(2026年8月25日時点) ※2 出典:金融庁「令和8年度税制改正における金融庁関係の主要項目」(2025年12月26日) ※3 出典:各ファンドの交付目論見書「ファンドの費用」欄/交付運用報告書 ※4 純資産30億〜50億円未満は繰上償還を警戒する実務上の目安として運用会社・専門誌で紹介される水準です(絶対的な基準ではありません)

フィルター②の核心:信託報酬ではなく「総経費率」で比較する

フィルター②の核心:信託報酬ではなく「総経費率」で比較する

信託報酬と総経費率は何が違うのか

項目数値確認できる場所
信託報酬(年率・税込)0.05775%交付目論見書「ファンドの費用」
総経費率(2024/4/26〜2025/4/25)0.08%交付目論見書/交付運用報告書
約0.022ポイント
横スクロールできます

出典:楽天証券トウシル/eMAXIS Slim全世界株式 交付目論見書

総経費率を確認する手順

  1. 証券会社のファンド詳細ページから「交付目論見書」を開く
  2. 「ファンドの費用・税金」の章を探す
  3. 「総経費率」または「実質的な負担」の行の数値を控える(直近1年の実績値)
  4. さらに正確に見たい場合は「交付運用報告書」の1万口当たりの費用明細を確認する
  5. 同じ指数の候補2〜3本で、この数値だけを横並びで比較する

総経費率0.442ポイントの差は20年でいくらになるか(試算)

計算の前提と式

  • 積立額:毎月30,000円 × 240か月(元本720万円)
  • コスト控除前の年率リターン:5%固定
  • ケースX:総経費率0.058% → 実質年率 4.942%
  • ケースY:総経費率0.5% → 実質年率 4.5%
  • 計算式(積立終価):FV = 30,000 × ((1 + r/12)^240 − 1) ÷ (r/12)

結果

ケース総経費率実質年率20年後の評価額(概算)元本との差
X(低コスト)0.058%4.942%約1,224.8万円+約504.8万円
Y(高コスト)0.500%4.500%約1,164.4万円+約444.4万円
差額0.442ポイント約60万円元本720万円の約8%相当
横スクロールできます
注意

上記は一定の前提を置いた試算であり、実際の運用成果を保証するものではありません。リターンは市場環境により変動し、元本割れとなる可能性があります。なお参考値として、三菱UFJアセットマネジメントのシミュレーションでは毎月3万円・年率5%・20年で元本720万円に対し運用収益513.1万円(合計1,233.1万円)という数値が示されています。

「オルカンとS&P500を両方買う」は分散になるのか(重複チェック表)

前提となる中身の数字

組み合わせ別・中身の重複チェック表

  • 米国比率 = Σ(各ファンドの保有比率 × そのファンドの米国構成比)
  • 加重平均コスト = Σ(各ファンドの保有比率 × そのファンドの信託報酬)
保有パターン米国比率日本比率新興国比率上位10銘柄集中度加重平均信託報酬想定される主なリスク要因
A:オルカン100%約64.5%約4.9%約10.3%約20.4%0.0578%世界株全体の下落・為替
B:S&P500 100%100%0%0%約33.8%0.0814%米国1国・米ドル・大型テック集中
C:オルカン50%+S&P500 50%約80%約2.5%約5.2%約27.1%0.0696%Aより米国集中が進み分散効果は薄い
D:オルカン70%+新興国30%約45.2%約3.4%約37.2%約17%前後商品により変動新興国の値動き・通貨リスク増
E:オルカン80%+日本株20%約51.6%約23.9%約8.2%商品により変動商品により変動日本市場・円資産への偏り
横スクロールできます

「とりあえず買って後で変える」が枠を二重に消費する理由

枠の復活ルール

2026年の誤情報に注意

2027年に選択肢が広がる:制度改正で今決めること・後で見直すこと

決まっている変更点

時期内容銘柄選びへの影響
2026年1月指定指数に「読売株価指数」「JPXプライム150指数」が追加国内株の連動先の選択肢が増える
令和8年度改正で決定対象要件が「主に株式に投資するもの」→「主に株式又は公社債に投資するもの」へ拡大債券中心型・バランス型の商品が増える方向
2027年1月こども支援NISA開始(0〜17歳・年間60万円/非課税保有限度額600万円)家族単位での積立設計を見直す契機
今回は見送り売却枠の即日復活枠の復活は引き続き翌年・簿価ベース
横スクロールできます

出典:金融庁「令和8(2026)年度税制改正について -税制改正大綱における金融庁関係の主要項目-」(2025年12月26日)、金融庁 つみたて投資枠 指定指数一覧(2026年6月25日版)

今すべきこと/見直しのタイミング

  • 今すべきこと:4フィルターで株式インデックス1〜2本を決めて積立を開始する。制度改正を待って始めない(待つ期間は非課税の恩恵を受けられません)。
  • 見直すタイミング:①公社債型の商品が実際に出そろったとき(取り崩し期が近い方は選択肢になり得ます)、②ライフイベントで期間やリスク許容度が変わったとき、③保有商品の総経費率が同種商品より明らかに割高になったとき。
  • 見直さなくてよい理由:短期の値動き、SNSで話題の商品、直近1年の運用成績。

楽天証券・SBI証券でのつみたてNISA銘柄の選び方(証券会社別の実務)

楽天証券での絞り込み手順

  1. 投信のスクリーニング画面で「NISA つみたて投資枠」に絞る
  2. 分類で「国際株式・グローバル(含む日本)」または「国際株式・北米」を選ぶ(Q2の答えに対応)
  3. 信託報酬の低い順に並べ替え、上位数本を候補にする
  4. 各候補の交付目論見書を開き、総経費率 を確認して最小のものを残す(Q3)
  5. 純資産総額と設定日を確認し、50億円未満・設定3年未満は外す(Q4)

クレカ積立の還元率(2026年時点の各社条件)

カード還元率
楽天カード(一般)0.5%
楽天カード(ゴールド)0.75%
楽天カード(プレミアム)1.0%
三井住友カード(一般)最大0.5%
三井住友カード(ゴールド)最大1.0%
横スクロールできます

出典:各社公式。還元率・条件は変更される場合があるため、申込前に各社の最新情報をご確認ください。

注意

還元率0.5ポイントの差は、コスト差と同様に無視できませんが、カードの年会費や利用条件(年間利用額の条件など)を満たせるかを含めて判断する必要があります。還元率だけでカードを上位グレードにすると、年会費で相殺される場合があります。

初心者が最後に迷う3つの細部に決着をつける

繰上償還リスクはどこで見るか

毎日積立と毎月積立はどちらが有利か

円高になったら円建てリターンはどう見えるか

データで見るNISAの実態:始めた人は続けられているのか

区分稼働率
全体62.0%
30代70.7%(最高)
40代68.8%
50代66.9%
80代以上24.7%
横スクロールできます

出典:金融庁「NISA口座の利用状況調査」(2025年12月末時点・速報値、2026年2月18日公表)

よくある質問

最終確認日:2026年9月6日

関連記事

インデックスファンド信託報酬