- 全自動(投資一任型)か、コスト最優先(自分でインデックス投資)か を先に決める
- 投資一任型なら 新NISA対応の有無 で候補を絞る
- 残った候補を 手数料の「内訳」 で比べる(年率○%が何を含むかは各社で定義が異なります)
本記事の手数料・サービス内容は一般的な情報を整理したもので、執筆時点の目安です。投資には元本割れのリスクが伴います。最終的な判断の前に、必ず各社公式サイトの最新情報と契約締結前交付書面をご確認ください。
【結論】ロボアドバイザー比較早見表(主要8サービス)
| サービス(運営) | タイプ | 手数料の目安(年率・税込) | 最低投資額の目安 | 新NISA対応 | 特徴の傾向 |
|---|---|---|---|---|---|
| ウェルスナビ | 投資一任型 | 1.1%程度(預かり資産の割引あり) | 1万円程度 | 対応(おまかせNISA) | 預かり資産・利用者数が多いとされる定番 |
| THEO+ | 投資一任型 | 1.1%程度(優遇プログラムで割引) | 1万円程度 | 対応 | 提携先のポイント連携などが特徴とされる |
| 楽ラップ | 投資一任型 | 固定報酬型0.7%前後/成功報酬併用型 | 1万円程度 | 要確認 | 手数料プランを選べる点が特徴とされる |
| ROBOPRO | 投資一任型 | 1.1%程度 | 10万円程度 | 要確認 | AIによる相場予測・機動的な資産配分を掲げる |
| ON COMPASS | 投資一任型 | 1.0%前後(信託報酬込み) | 1,000円程度 | 対応 | 少額から始めやすいとされる |
| SUSTEN | 投資一任型 | 完全成果報酬型(利益が出た時のみ) | 1万円程度 | 要確認 | 成果報酬型の料金体系が特徴とされる |
| SBIラップ | 投資一任型 | 0.66%前後 | 1万円程度 | 要確認 | 相対的に低めの手数料を掲げるコースがある |
| 投資信託の自分運用 | 自分で運用 | 信託報酬0.1〜0.2%程度〜 | 100円程度〜 | 対応 | 手数料を抑えやすいが自分で選ぶ手間が必要 |
迷ったらここ|目的別の絞り込み早見表

| 最優先したいこと | 向いている方向性 | 具体的に確認する項目 |
|---|---|---|
| とにかく全部おまかせ | 投資一任型(実績の多い大手) | 実績・使いやすさ・サポート体制 |
| コストを最小化 | 低コストコース、または新NISAで自分でインデックス投資 | 手数料率・信託報酬の内訳 |
| 非課税で運用したい | 新NISA対応サービス | つみたて投資枠/成長投資枠のどちらで運用されるか |
| まず少額で試す | 最低投資額が低いサービス | 1,000円程度から可能か |
| 損失時の手数料負担を避けたい | 成果報酬型 | 利益が出た時の料率・算定方法 |
| 相場に応じた機動的運用に関心 | AI予測型の投資一任型 | 運用方針・値動きの傾向・下落局面の挙動 |
手数料で比較|「年率1%」の中身は同じではない
| 料金体系 | 仕組み | メリットの傾向 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 定率型 | 預かり資産×一定料率(年率1%前後)を毎年支払う | わかりやすく、多くのサービスが採用 | 資産が増えるほど支払額も増える |
| 固定報酬型 | あらかじめ決まった料率(例:0.7%前後) | 相対的に低めの設定がある | プランによっては別途コストがかかる |
| 成果報酬型 | 運用益が出た時のみ手数料が発生 | 損失時の負担を抑えやすい | 利益が大きいと負担も大きくなる場合がある |
見落としやすい「手数料の内訳」チェックリスト
- [ ] 表示料率に 投資信託・ETFの信託報酬が含まれるか、別途かかるか
- [ ] 為替手数料・売買手数料など、料率とは別の費用が発生しないか
- [ ] 預かり資産額や継続期間に応じた 割引プログラム の有無と適用条件
- [ ] 現金部分(未投資資金)にも手数料がかかる扱いか
- [ ] 出金・解約時に別途費用や日数がかかるか
「年率○%」が何を含む数字なのかは、サービスによって定義が異なります。サービス利用料と信託報酬が別建ての場合、実質的な負担は表示より大きくなることがあるため、必ず内訳を確認してください。
新NISA対応で比較|「対応している」だけでは足りない
- どの枠で運用されるか:つみたて投資枠・成長投資枠のどちらを使うかは各社で扱いが異なります。
- NISA口座の開設先:NISA口座は一人一つの金融機関でしか開設できません。すでに他社で開設している場合、金融機関変更の手続きと期間が必要になることがあります。
- 課税口座向け機能との相性:含み損を利益と相殺して税負担を抑える機能(いわゆるタックスロスハーベスティング)は、非課税枠内での運用では恩恵が限定的です。
3点目は見落とされがちです。「税負担軽減機能つき」を魅力に感じても、新NISAの枠内で運用するなら、その機能はほとんど働きません。自分がどの口座で運用するかによって、評価すべき機能は変わります。
機能で比較|手数料が近い場合の決め手
- 税負担の軽減機能:含み損のある資産を一部売却して利益と相殺し、その年の税負担を抑える仕組み(課税口座向け)。
- リバランスの頻度・方式:定期的に行うタイプと、配分が一定以上ずれた時に行うタイプがあります。
- 相場対応の方針:長期で配分を保つ方針と、AI予測で資産配分を機動的に変えるとうたう方針(ROBOPROなど)があります。
- 積立・引き出しの柔軟性:積立額の変更、スポット入金、一部出金のしやすさはサービスごとに異なります。
- テーマ・ESG対応:環境や社会に配慮した運用テーマを選べるサービスもあります。
AIによる相場予測を掲げるサービスは、局面に応じて配分を変える点が特徴とされていますが、予測が常に当たるわけではありません。機動的な運用が、長期で淡々と分散投資する方針より必ず優れているとは限らない点に留意が必要です。
そもそもロボアドバイザーとは(比較の前提知識)
- 投資一任型:口座開設・入金後は、銘柄の買付・配分調整・リバランスまで自動で行うタイプ。手間がかからない代わりに、一般的に年率1%前後の手数料がかかるとされています。
- 助言型(アドバイス型):最適な資産配分やおすすめ商品を提案するところまでを担い、実際の買付は自分で行うタイプ。多くの場合、診断やアドバイス自体は無料とされています。
- リスク診断:年齢・収入・投資経験・目標などから、その人に合うリスク水準を判定します。
- 国際分散投資:株式・債券・不動産(REIT)・金(コモディティ)など、値動きの異なる複数の資産に分散して投資します。
- 自動積立:毎月一定額を自動で買い付け、購入タイミングを分散します。
- リバランス:値動きで崩れた資産配分を、定期的に最初の比率へ自動で戻します。
「リバランス」とは、例えば株式60%・債券40%で始めた配分が株高で株式70%に偏った場合に、増えた株式を一部売って債券を買い増し、元の比率へ戻す調整を指します。感情に左右されず機械的に行える点が、自動化の利点とされています。
メリットとデメリットを整理する
メリット(強み)
- 手間がかからない:銘柄選定・買付・リバランスまで自動のため、忙しい人でも続けやすいとされています。
- 感情に左右されにくい:相場が下がると売りたくなるものですが、機械的に運用を続けることで狼狽売りを避けやすくなります。
- 自動で国際分散:世界中の株式・債券などに分散されるため、一つの資産に集中するリスクを抑えやすくなります。
- 少額から始められる:1,000円〜1万円程度から始められるサービスが多く、まとまった資金がなくても着手できます。
- 専門知識が不要:リスク診断に答えるだけでプランが提案されるため、難しい用語を覚えなくても始められます。
デメリット・注意点
- 手数料が相対的に高め:投資一任型は年率1%前後とされ、低コストのインデックスファンドを自分で買う場合(信託報酬0.1〜0.2%程度)と比べるとコスト差が生じます。
- 元本保証ではない:相場が下落すれば資産は値下がりします。短期的に含み損を抱える時期がある点は避けられません。
- 短期向きではない:長期運用を前提とした設計のため、数ヶ月単位で利益を狙う使い方には向かないとされています。
- 自分で学ぶ機会が減る:すべておまかせにすると、銘柄選びや資産配分を自分で考える経験が積みにくい面があります。
- NISA枠の使い方に注意:非課税枠は有限です。ロボアドバイザーで使うか自分のインデックス投資で使うかは、全体のバランスで考える必要があります。
ロボアドバイザーは「必ず利益が出る仕組み」ではありません。過去の運用実績が公表されていても、将来の成果を約束するものではないとされています。余裕資金で、長期前提で取り組むことが重要です。
始め方と、失敗しない5ステップ
申し込みの一般的な流れ
- サービスを選ぶ:手数料・運用タイプ・新NISA対応などを比較し、申し込むサービスを決めます。
- 無料診断を受ける:年齢・収入・投資目的・リスク許容度などに答え、提案される運用プランを確認します。
- 口座を開設する:氏名・住所などを入力し、本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証など)を提出します。
- 本人確認を完了する:オンライン本人確認に対応していれば、書類のアップロードで手続きが完結する場合があります。
- 入金する:指定口座へ入金、または自動積立を設定します。
- 運用を開始する:入金が反映されると、診断結果に沿って自動で買付・運用が始まります。
後悔しないための5ステップ
- 目的と期間を決める:「何のために」「いつまでに」「いくら」を整理します。老後資金など長期目的なら、長期・分散の特性が活きやすくなります。
- 運用タイプを選ぶ:手間を惜しむなら投資一任型、コスト最優先なら助言型や自分でのインデックス投資、という大枠を決めます。
- 手数料とNISA対応を確認する:候補を2〜3社に絞り、手数料の内訳と新NISA対応状況を必ず比較します。
- 少額で始める:いきなり大金を入れず、まずは少額で運用の流れや使い勝手を体験します。
- 長期で継続する:短期の値動きで売買を繰り返さず、決めた方針を淡々と続けることを基本とします。
よくある質問
投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行う必要があります。本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の商品の購入を推奨するものではありません。判断に迷う場合は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家や、各金融機関の窓口にご相談ください。なお、手数料・サービス内容・NISA対応状況は変更される場合があるため、必ず各社公式サイトの最新情報をご確認ください。(本記事の最終確認日:2026年6月4日)




